いっぱいあってわからないよ!
闇雲に読んでも解らなくなっちゃうよね!
じゃあ、玄武の薬箱で色々紹介してるから、まとめた記事を書いてみようかな。
おねがいします!
みなさん、こんにちは!
漢方薬剤師の玄(@gen_kanpo)です。
「漢方薬を勉強したい」
「中医学を勉強したい」
このような声をネット上でも、仕事場でもよく聞きます。
一昔と違い最近では様々なわかりやすい漢方薬・中医学の本が出ています。(ちょっと前は難しいのばっかり)
とはいえ、どんな本を読んでいいか悩んだことありませんか?
そこで今回は(私が思う)漢方薬を勉強するための必要な書籍を紹介してみようかと思います。
- 漢方薬を勉強したい
- 中医学を勉強したい
- 東洋医学に興味ある
私は中医学がベースで漢方相談をしているので少し情報に偏りあると思います。
基礎と応用が学べる本
「これから漢方薬を仕事にしたい」
「すでに現場に出て漢方薬を売り始めている」
こんな人達に対しての基本と応用が学べるオススメ本を紹介していきます。
どれも素晴らしい内容なので参考にしてみてくださいね!
中医臨床のための方剤学・中医臨床のための中薬学
(2024/10/13 05:29:52時点 楽天市場調べ-詳細)
辞書的な役割の2冊。
知らない漢方薬・生薬が出てきたときにあると便利です。
ほとんどの漢方専門店に置いてあるのではないかと思う本たちです。
方剤学の方は同名で内容が微妙に違う漢方薬なども両方載っているので便利です。
※半夏白朮天麻湯や竜胆瀉肝湯など
中薬(生薬)は英語で表すと英単語です。
文法がわからなくても英単語がわかれば、大体の内容が理解できるように、知らない漢方薬が出てきても、生薬が分かればどの様な内容がわかるようになります。
一度に頭に入らなくても何度も調べておくと頭に入ります。
少しお値段が張りますが、これから漢方薬を勉強したい人は検討しましょう。
わかる中医学入門
中医学の基礎から学びたいならこの一冊。
薄い本ですが、この一冊に中医学のエッセンスが濃縮されています。
しっかり基礎を勉強したい人は繰り返し読みましょう。
いかに弁証論治するか
(2024/10/13 18:32:01時点 楽天市場調べ-詳細)
実践的な本をお探しの方はこの2冊。(続編を含め)
具体的な症状や弁証論治が乗っているので、すでに現場に出ている人にもオススメ。
一つの症状に対して複数の弁証と漢方薬が乗っているので、「同病異治」の意味が理解できると思います。
始めての古典
中医学・漢方薬の世界が大好きになり、もう少し踏み込んで古典を読んでみたい!
という方は黄帝内経・素問と傷寒論を読んでみましょう。
素問
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中医学の基礎となったとされる黄帝内経・素問を読んでみたいならこちら。
本格的に勉強したい場合は原文(漢文)と書き下し文で書いてあるものが良いですが、初心者さんは訳されてるこちらで十分です。
また、金額もかなり抑えられてるので「とりあえず古典に触れてみたい人」にはオススメ!
※本格的なものはかなりのお値段
傷寒論を読もう
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傷寒論ならこちらがオススメ。
有名な葛根湯や麻黄湯などのカゼに使う漢方薬はこの傷寒論が出典です。
(私は)難解な傷寒論がとても読みやすくなっていて始めて古典に触れる人にもオススメです。
こちらが読めたら「金匱要略も読もう」
傷寒論は有名ですが金匱要略は一般の人にはあまり有名じゃないかもしれませんが大事な本です。
(漢方業界ではどちらもドメジャー)
傷寒雑病論=傷寒論(カゼなどの感染症治療)+金匱要略(慢性病治療)
現代病の場合は慢性病が多いので、現場に出ている人はこちらの方が役に立つ事が多いかもしれません。
養生の本
中医学の知識を活かして生活の向上をしたい向けの2冊をご紹介。
また、せっかく漢方薬を飲んでも養生しないと効果が薄まります。
まいにち漢方
養生の本ならこちら。
(2024/10/12 20:11:51時点 楽天市場調べ-詳細)
X(旧:Twitter)のフォロワー18万人以上。
中医学界のスパーインフルエンサー櫻井先生(@PandaKanpo)の著書です。
この本の情報量はすごいですよ。
具体的な養生と中医学の知恵が散りばめられています。
薬膳に興味ある人にもオススメです。
四季の養生ハンドブック
四季の養生を手軽にどこでも読みたい人はこちら。
手前味噌ですが四季の養生がコンパクトにまとまっていると思います。
お値段も控えめに設定させていただいております☆
kindleならスマホでいつでも、どこでも読めちゃいますよ。
まとめ
今回は私が独断と偏見で選んだ「これから漢方薬を勉強したい人に向けた本」を選んでみました。
最初は「値段が高い」と感じるかもしれませんが、ずっと使える優秀な本達なので漢方の世界を勉強したい人は検討してみてくださいね。
今回の内容を簡単にまとめると
【生薬・漢方薬の辞書】
→中医臨床のための方剤学・中医臨床のための中薬学
【中医学の基礎】
→わかる中医学入門
【一歩進んで現場で使える一冊】
→いかに弁証論治するか
【さらに進んで古典に触れてみたい】
→黄帝内経・素問、傷寒論を読もう
【生活に役に立つ養生が知りたい】
→まいにち漢方
【季節に合わせた養生が知りたい】
→【漢方の知恵を活かす】 四季の養生ハンドブック
まずは興味あるところから用意してみようっと!
これらの本は一回読じゃなくて、繰り返し読むことが大事だよ。