まぁちょっと話を聞いていきなさい!
みなさん、こんにちは!
漢方薬剤師の玄(@gen_kanpo)です。
痩せる漢方薬があったら飲みたいですか?
今回はこの内容で解説していくのですが…
結論:基本的に飲むだけで健康的に痩せる漢方薬は無い
期待したい人達ごめんなさい。
ただ、直接痩せることはできなくてもサポートすることはできるかもしれません。
そこで今回は「ダイエットにおける漢方薬の役割」という内容で解説していこうかと思います。
- ダイエットをしたいと思ってる
- ダイエットが上手くいかない
- 通称:痩せる漢方薬で体調崩した
【大前提】漢方薬だけでは痩せることは難しい
ダイエットのメインはあくまで「食事」「運動」です。
ダイエットにおける漢方薬の主な役割は運動や食事のサポートです。
食べ過ぎ、運動不足なのに漢方薬を飲むだけで「痩せることは無い」と思った方が良いです。
「これだけ飲めば痩せる!」
未だかつて何人がこの文句に騙されてきましたか?
漢方薬は数千年前からの知恵です。
もし「飲むだけで健康的に痩せる薬」があればとっくに使われています。
「無いものは無い」
これはキチンと覚えておきましょう。
自分の体質に合っているかを確認してから飲みましょう。
そもそも痩せた方がいいのか?
「痩せたい!」と言う人は多いです。
でも考えた方が良い事…
「本当に痩せた方が良いか?」
この部分は非常に大事です。
中医学では「中庸(ちゅうよう)」と言ってバランスの取れた適切な状態が理想とされます。
もうすでに瘦せ型の人が「さらに痩せる」
これはバランスが崩れてしまい体調が悪くなります。
漢方薬でのダイエットは中庸を目指します。
標準体重から痩せ気味の人がもっと痩せたい場合は適さないです。
むしろ体調悪化の原因になります。
https://gen-kanpo.com/diet3
漢方薬を飲むメリット
イライラによる過食の軽減
イライラのはけ口が「食べ物」になる人も多いです。
特に女性は生理前などの過度な食欲が出ることが多いです。
「生理前の過食」
これはPMS(Premenstrual Syndrome)のよくある症状です。
PMSは「月経前症候群」とも呼ばれる、生理前の心身の不調全般のことです。
中医学的に説明すると生理前は…
【血虚(けっきょ)】
血が足りないと生理前のイライラ⇒食欲増進が起こりやすくなります。
体は生理前には血を補おうとして、高カロリーなお菓子やジャンクフードを食べたくなります。
【気滞(きたい)】
生理前は気の滞りが起きやすくなります。(胸やお腹が張る)
生理前にイライラする、張る症状がでる人は気滞の可能性があります。
気が滞ると胃の機能が異常な亢進がしやすくなります。
原因は色々ありますが「胃の機能が異常に亢進してしまっている状態」と考えられることが出来ます。
適切な漢方薬を服用するとイライラの原因、胃熱を去ることが出来きます。
不眠症の改善
睡眠の質が低下すると太りやすくなります。
実はかなり大事だよ。
寝ている最中には成長ホルモンが分泌されます。
この成長ホルモンには筋肉合成や脂肪の分解を促すとされています。
睡眠の質が低下すると
成長ホルモンの分泌が低下⇒太りやすい体
こういう考え方もできます。
成長ホルモンは夜10時から夜中の3時に多く分泌されるとされています。
つまり、この時間帯の睡眠の質が大事になってきます。
子(ね)の刻(23時~1時)
牛(うし)の刻(1~3時)
この時間はとても大事な時間帯だよ。
また睡眠不足だと思考力が低下!
- 食べたいものを食べてしまう
- 自暴自棄になる
冷静な判断がしにくくダイエットの妨げになります。
また、睡眠の質が低下すると運動する気も起きなくなりますよね?
ホルモン、思考、やる気など睡眠の質が低下するとダイエットが成功しにくくなります。
眠い時に運動なんかしたくないわ!
そして、無理な食事制限などのダイエットをすると栄養不足(血虚)で睡眠の質が低下します。
これでは悪循環です。
睡眠の質を改善することはダイエットにも健康にもとても大事です。
胃腸の改善(便秘・下痢の改善)
ダイエットにとって胃腸の調子はとても大事です。
東洋医学では「脾(≒胃腸)は肌肉を主る」といわれ胃腸の調子が悪いと筋肉がつきにくくなります。
筋肉がつきにくい=基礎代謝が上がりにくい
特に下痢体質の人は筋肉がつきにくいイメージです。
胃腸の調子を調えることは「健康的に痩せる意味」ではとても大事です。
また、便秘体質の人は体に老廃物が溜まりやすくなるので太りやすいです。
自分に合った胃腸の漢方薬が必ずありますよ。
浮腫みの改善
水分は意外と重い物です。
ボクサーが試合近くなると「水抜き」という減量法を使います。
浮腫みが改善するだけでも数キロ落ちる人もいます。
また、浮腫んでいると体は冷えやすくなります。
冷える⇔浮腫む
このタイプは熱を生みにくく基礎代謝が低くなると考えられます。
逆に言うと…
「短期間で痩せる」とうたっているものは「浮腫みを去る」だけのものも多いです。
一時的に浮腫みを去っても体質が同じならまた取り込んでしまいます。
キチンと見極めましょうね。
疲労の回復(運動する気力が高める)
漢方薬には疲労回復が期待できるものも多いです。
- 仕事から帰るとグッタリ
- 休みは寝て過ごす
もちろん仕事が肉体労働なら休息が大事にしましょう。
ですが、最近の人はデスクワークが多く運動量は低下しています。
ダイエットの超基本は
使用カロリー>摂取カロリー
日々の生活強度を上げることは非常に大事です。
お散歩行くだけでも足腰の筋肉を使いカロリーを消費できます。
まとめ
ダイエットにおける漢方薬の主な役割は食事・運動のサポートになります。
「そんなもんか」と思うかもしれません。
それでも、漢方薬は体調を整えながら痩せる強力なサポートになると考えています。
ダイエットで漢方薬を飲むメリットを簡単にまとめると
- イライラによる過食を防ぐ
- 睡眠の質の改善
- 胃腸の調子が改善
- 浮腫みの改善
- 疲労回復
のんでみる~☆
「不」健康的に痩せることが出来るよ。