そろそろ確定申告の季節ね。
面倒くさい。
ちゃんと医療費控除で使う領収書・レシートありますか?
私、玄さんとこの漢方薬局がメインだから!!
医療費控除とか関係ないから!
ウチの商品でも医療費控除の対象になりますよ!
みなさん、こんにちは!
漢方薬剤師の玄(@gen_kanpo)です!
3月は確定申告の季節ですね。
みなさんは確定申告やっていますか?
自営業の人は毎年やってると思いますが。
会社員の人は年末調整などで不要なことが多いですね。
ただ、会社員でも一定額の医療費を払っている人は節税のチャンスがあるの知ってましたか?。
そして、これは漢方薬局に通ってる人にも関係のある話です。
そこで今回は【漢方薬局にかかってる人は医療費控除を受けることができるの?】
こんなテーマでお話していこうかと思います。
医療費控除の大まかな説明もしていこうかと思うので概要がわからない人も是非読んでいいって下さいね!
- 漢方薬局にかかっている
- 家族に医療費がかかっている
- 節税したい
医療費控除ってなに??
簡単に説明すると
治療にかかった費用が10万円超えたら税金の一部が返ってくるかも?
こんな制度です。
国税庁のホームページによると
医療費控除の金額は、次の式で計算した金額(最高で200万円)です。
(実際に支払った医療費の合計額-(1)の金額)-(2)の金額(1) 保険金などで補てんされる金額
(例) 生命保険契約などで支給される入院費給付金や健康保険などで支給される高額療養費・家族療養費・出産育児一時金など(注) 保険金などで補てんされる金額は、その給付の目的となった医療費の金額を限度として差し引きますので、引ききれない金額が生じた場合であっても他の医療費からは差し引きません。
(2) 10万円
(注) その年の総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等の5%の金額
国税庁HPより
大きい事故や手術が必要な病気の時は民間の医療保険で保険金が支払われます。
この場合は医療費から差し引かないといけないです。
だから一般的には医療費が年間10万を超えた場合、所得税が控除されると思っておけばOKです。
控除される金額はその人の収入などによって変わってきます。
他の控除が多かったり、所得によっては返ってこない人もいるからキチンと確認しましょう。
詳しくはこちらの確認ください。
国税庁 医療費控除のページ
【例】
転んでケガをして足の骨を折ってしまった!
入院と手術代が60万円かかり医療保険で20万円おりる。
この場合は
60万円(医療費)-20万円(医療保険)-10万=30万円(控除対象)
こうなります。
30万円が返ってくるわけではないので注意!
返ってくる金額は所得税率によって変わります。
例えば今回のケースで所得税率10%の人だと30万円×10%=「3万円」の節税になります。
範囲と対象
意外と知らない人が多いのですが医療費控除対象は
- 自己(納税者)及び自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために支払った医療費であること。
- その年の1月1日から12月31日までの間に支払った医療費であること
一緒に住んでいれば奥さんや子供の医療費も合算できるんだよ!
あと、あまり知られていないのが『通院時に電車やバスといった公共交通機関を利用した場合の交通費は、医療費控除の対象となる』
これには薬局で薬をもらう場合も含まれることが多いのでとりあえずもらった領収書などは捨てないで持っておくようにしましょう。
漢方薬局で買ったものは医療費控除の対象になるの?
ポイントはその商品が『治療に使った医薬品』であるかです。
漢方薬局・薬店には健康食品や医薬部外品なども多く販売されています。
これらはいかに治療に使っていても医療費控除の対象にならないです。
そして医薬品でも
『ビタミン剤などの病気の予防や健康増進のために用いられる医薬品の購入代金は医療費とならない』
と定義されているので治療として使っていることが前提です。
健康維持での控除は【セルフメディケーション税制】という新しい制度があるのですが、2021年2月現在では、残念ながら漢方薬で含まれている物はありません。
2022年1月から一部の漢方薬が【セルフメディケーション税制】の対象になりました。
セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)について
【セルフメディケーション税制とは併用できない!】
セルフメディケーション税制による所得控除と、通常の医療費控除を同時に利用することはできません。
医療費控除制度とセルフメディケーション税制のどちらの適用とするか自分で選択することになります。
使える例とダメな例を具体的に書き出してみると
【大丈夫な例】
- 風邪の治療で葛根湯のエキス顆粒を買った
- 生理不順で加味逍遙散の煎じ薬を作ってもらった
- 排尿痛があり猪苓湯の錠剤を買った
【ダメな例】
- 冬だから板藍根(バンランコン)のノド飴を買った
- 寒いのでショウガ湯を買った
- ハーブティや健康茶を買った
- 風邪ひきやすいので補中益気湯を買った
気なる場合は税務署などに聞いてみよう!
まとめ
漢方薬局・薬店で買ったものは医療費控除の対象に『なるもの』もあれば『ならないもの』もあります。
漢方薬を飲んでる人は対象になることが多いので領収書・レシートをしっかり集めておきましょう。
人によっては大きな節税効果になるかも知れません。
税金が返ってくると思うと漢方薬局に行くハードルが下がる感じがするわね!