季節の漢方薬

咳?のどの痛みに効くの?花粉症の時期に大活躍【小青竜湯】

朱ちゃん
朱ちゃん
なんだか咳が出るの!
玄先生
玄先生
どんな咳?のどは痛い?
朱ちゃん
朱ちゃん
のどは痛くないの。
水っぽい痰かいっぱいでる咳で冷えると悪化しちゃうの!
玄先生
玄先生
なら小青竜湯がいいかもね。
青さん
青さん
小青竜湯?なにそれ?かっこいい名前!
朱ちゃん
朱ちゃん
わ、びっくりした!
でも小青竜湯って花粉症の漢方薬でしょ?
玄先生
玄先生
花粉症にも効くけど咳にも良く効くんだよ。

みなさん、こんにちは。
漢方薬剤師の玄(@gen_kanpo)です。

春や秋には花粉症でお悩みの人も多いと思います。
今や国民病といっても過言ではない状態で国民2人に1人は花粉症というデータもあるそうです。

こんな時に活躍するのが
『小青竜湯(しょうせいりゅうとう)』です

知っている人も多いのではないでしょうか?

ですが、この漢方薬は決して花粉症の専門薬ではありません。
他の症状にも使うことができます。
そして対応するタイプ以外に使うと意外な落とし穴があります。

そこで今回はこの小青竜湯について解説していこうかと思います。

玄先生
玄先生
この記事がオススメな人

  • 薄い痰がいっぱい出る
  • 水っぽい鼻水がよく出る
  • 浮腫みやすい体質

小青竜湯ってどんな漢方薬?

どういう漢方?

簡単に解説すると

体内に水分をため込んだ人の『水っぽい鼻水』『薄い痰が絡む咳』に良く効く漢方薬です。

小青竜湯が有効なタイプは不要な水分をため込んで寒さの邪におかされた人。(外寒内飲)
このタイプは風邪の症状である咳・鼻水に『水っぽい』という症状が合わさって出現してきます。

玄先生
玄先生
この『水っぽい』は小青竜湯が合う人の症状と体質のキーワードになるよ!

出典は傷寒論と金匱要略という古典で代表的な条文には

(寒さの邪による)風邪にかかり症状が解消せず、胃の辺りに水が停滞して、吐き気があるが吐けない、発熱、咳が出る。あるいは口渇し、
下痢し、のどが詰まる、尿が出にくい、下腹部膨満、喘息のような症状には小青竜湯で治す。
※超意訳

この様に書いてあります。

これらはすべて体液がうまく巡っていない様子を説明していると考えられ、

  • 胃の辺りに水が停滞しているので吐き気
  • 肺に溜まると咳
  • 体の上部でたまるとのどの詰まり
  • 腸に下りると下痢
  • 膀胱に溜まると尿が作られず出にくい

体内で不要な水が悪さをしていることがわかります。

小青竜湯はこれらを改善させる処方なので随伴症状として『胃内停水』『下痢』『むくみ』がある人に向いた処方です。

朱ちゃん
朱ちゃん
これが『水っぽい』って表現なのね。

構成生薬

生薬名効能
麻黄発汗で寒さの邪を去る 咳止め 不要な水を抜く
半夏不要な水を去り胃の逆流を防ぐ 咳に
芍薬強い発散薬に対していき過ぎを抑制
乾姜胃腸を温め不要な水分をためないようにする
甘草調和 胃腸の保護
桂枝麻黄を助け発汗 体を温める
細辛体をあたため不要な水を去る 鼻詰まりに
五味子芍薬と組んで収斂→咳止め、気の逆流を防ぐ

小青竜湯は麻黄湯の加減と考えられています。
※諸説あり

個人的には
(麻黄湯の)発汗・鎮咳+胃の水を去る=小青竜湯
だと思って使っています。

メイン生薬は麻黄。

温性の生薬が中心の処方です。
麻黄+桂枝で発汗を促し、半夏や乾姜で胃に溜まった水を抜き逆流を防ぎます。

半夏は降気作用で咳にも対応できます。
乾姜と甘草の組み合わせは肺を温め水分代謝を促します。

玄先生
玄先生
発汗+利水だから乾かす能力がとても高い漢方薬だよ。

よく使う症状

合っている

小青竜湯が良く効く人は不要な水分が溜まっているタイプ。

  • 舌に歯の跡がつく
  • 舌に白い苔が多い
  • 浮腫む
玄先生
玄先生
これらのことを忘れないようにしましょうね。

アレルギー性鼻炎

一番使われる症状だと思います。
ただ、構成生薬でも説明しましたが小青竜湯は体を温め水分代謝を促す漢方薬。

そのため対応するのは水っぽい鼻水が大量に出る。

逆に

  • ドロッとした黄色い鼻水
  • 温かい所で悪化
  • 粘膜が乾燥している

この様な熱症状が強い場合は逆効果なので注意が必要です。

花粉症=小青竜湯ではないから注意しましょう。

【眠くならない】花粉症のおすすめ漢方薬! みなさん、こんにちは! 漢方薬剤師の玄(@gen_kanpo)です。 花粉症...

春先の花粉症は汗のかきにくい冬、特に年末年始に

  • 暴飲暴食
  • 体を冷やした
  • 体が疲れた

これらで体に不要な水をためるたことが要因の一つです。
そこに花粉が刺激をして鼻水や涙につながると考えられています。

玄先生
玄先生
春に花粉症が酷い人は年末年始の暴飲暴食はダメ!!

気管支炎・気管支喘息

小青竜湯は咳にも良く効きます。
どんな気管支の症状にも良いわけでなく

水っぽい痰がたくさん出るタイプです。

温める漢方薬なのでお布団に入って温まると悪化するタイプには向いていません。

寒い所に行くと悪化する人には向いてます。

急性症状向きだと思っています。
慢性的なものは補うタイプの漢方薬を併用していくと良いです。

朱ちゃん
朱ちゃん
なるほど!
咳のタイプによっては小青竜湯が有効な場面があるのね!

風邪

ベースが麻黄湯なので寒気のある風邪に使えます。

麻黄+桂皮(枝)で冷えの風邪の諸症状に

もともと浮腫みやすい人が冬に風邪を引いた場合は選択肢として考えてよいです。

玄先生
玄先生
もちろん舌や症状によるからね。

注意すべき点

玄先生
玄先生
効き目の良い漢方薬だけど注意点もあるからね!

麻黄を含む

エフェドリンを含む麻黄がメインの生薬なので

  • 動悸
  • 高血圧
  • ほてる

この様な人は必ず専門家の意見を聞くようにしましょう。

危険?安全?ドーピングは? 麻黄の効能効果&副作用 葛根湯の発汗作用の要薬『麻黄』 効き目が良く、強い発汗作用で表証の代表生薬です。 ですが、使...

長期連用に向かない

発散・燥性が高い生薬を多く含むので長く使うと体を乾燥・弱らせる恐れがあります。

特に血虚・陰虚タイプの人たちは長期連用は注意。

症状としては

  • ほてる(特に夜間)
  • 皮膚がカサカサ
  • 髪がパサつく
  • 舌が赤い・割れてる

この様な人たちは注意が必要です。

他にも汗と一緒に気が抜けるので疲れやすい人なども長期連用は注意しましょう。

玄先生
玄先生
短期で使う分にはそこまで気にしなくてOK。
使っていて上記の症状が悪化するようなら他の処方にしましょう。

おすすめの小青竜湯

おすすめ
玄先生
玄先生
個人的にオススメの小青竜湯を紹介していきます!

商品の紹介をしていきますがメーカーによって効能効果や構成生薬が多少違う場合があります。
効能効果を守り、必ずリンク先より確認をするようにお願いいたします。

プライバシーポリシー

クラシエ小青竜湯


粉薬ならクラシエが高濃度でオススメ!
メイン生薬・麻黄の量がしっかり入っていました。

朱ちゃん
朱ちゃん
小包装もあって持ち運びなども便利ね!

小青竜湯エキス(マオウ・シャクヤク・カンキョウ・カンゾウ・ケイヒ・サイシン・
ゴミシ各3.0g、ハンゲ6.0gより抽出。)・・・5,200mg

添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含有する。
クラシエ小青竜湯より

JPS小青竜湯


錠剤ならJPSがオススメ!
錠剤の中では高濃度の小青竜湯です。
一般的なエキス顆粒と同じくらいの濃度です!
※錠剤のほうが濃度が薄いことが多い

玄先生
玄先生
粉が苦手な人は錠剤でもOK

12錠中
小青竜湯エキス(1/2量)2.50gを含有しています。
日局マオウ ・・・・・・ 1.5g 日局シャクヤク ・・・・ 1.5g
日局カンキョウ ・・・・ 1.5g 日局カンゾウ ・・・・・ 1.5g
日局ケイヒ ・・・・・ 1.5g 日局サイシン ・・・・・ 1.5g
日局ゴミシ ・・・・・・ 1.5g 日局ハンゲ ・・・・・・ 3.0g
上記生薬量に相当します

添加物として、無水ケイ酸,ケイ酸Al,CMC-Ca,ステアリン酸Mg,
乳糖水和物を含有しています
JPS小青竜湯より

まとめ


アレルギー性鼻炎が流行する春・秋にでまわる小青竜湯。
キチンと体質があってないと良く効いてくれません。

ただ、現代の日本人は冬でも冷たい飲食物や薄着で体を冷やしているのでフィットする人が多く感じます。

そして使えるのは鼻炎だけじゃないことも覚えておいてくださいね。

簡単にまとめると

体に不要な水をため込んだ人の症状に使う漢方薬

【よく使う症状】

  • アレルギー性鼻炎
  • 気管支炎・気管支喘息
  • 風邪

【注意すべき点】

  • 麻黄を含む
  • 長期連用には向かない
白くん
白くん
四神の名前がつく漢方薬は良く効くね。(白虎湯)
朱ちゃん
朱ちゃん
わ!!白クンまで来た。
玄先生
玄先生
そうだね!玄武湯(真武湯)はいい薬!
朱ちゃん
朱ちゃん
肯定した!
じゃあ朱雀湯ってのもあるんでしょ?
カワイイんでしょ?
玄先生
玄先生
ううん。全然かわいくないよ!
有毒な生薬が入った超強力で扱いにくい薬だよ!
朱ちゃん
朱ちゃん
なによそれー(# ゚Д゚)
ABOUT ME
漢方薬剤師 玄
✅資格:国際中医師 | 薬剤師 | ✅漢方相談歴10年以上✅胃腸重視の診断が特徴。✅健康や中医学の情報を『楽しく面白く』発信中。 お気に入りにするとあなたの生活の質がちょっぴり向上するかも!