女性にオススメの漢方薬

命の母メグリビとは?ホワイトやAとの違い・ニキビに関する【漢方薬剤師の見解】

「命の母 メグリビ」パッケージの写真。更年期の女性の体と肌を内側からサポートする漢方薬

みなさん、こんにちは!
漢方薬剤師の玄(げん)@gen_kanpoです。

【命の母 メグリビ】という商品はご存知でしょうか?

命の母はシリーズが多く、A、ホワイトなどが有名ですね。

命の母ホワイトと命の母Aの違いを漢方薬剤師がわかりやすく解説するサムネイル画像。生理中に飲めるかどうかや、冷え・PMS・更年期の違いに触れた内容。
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でも、実は私はこの「命の母 メグリビ」の方が使いやすいのでは?と考えています。

今回は命の母シリーズではちょっとマイナーですが、実はとても使いやすい「命の母 メグリビ」について、
従来の命の母シリーズ(ホワイトやA)との違いや、中医学(東洋医学)的な視点で見た特徴、どんな人におすすめなのかを詳しく解説します。

▼メグリビの商品ページはこちら

玄先生
玄先生
この記事がオススメの人
  • 生理前後に皮膚の調子が悪い
  • 生理自体の調子も悪い
  • イライラしやすい

【命の母 メグリビ】ってどんな商品?

どういう漢方?

体質やリズムの乱れに、アプローチする「命の母」シリーズのひとつ
その名も【命の母 メグリビ】

「血を巡らせて、体と肌に栄養と水分を届ける」というコンセプトで、更年期世代の女性たちの体と肌を内側から支えてくれる生薬由来の市販薬です。

・この漢方薬は、更年期の不調に加え、肌の悩み(しみ、湿疹・皮ふ炎)も改善します
・生薬の力で血を巡らせ、酸素、栄養、水分を身体、肌の隅々まで届けます
・苦味を感じにくく飲みやすい錠剤タイプです
公式ホームページより引用)

命の母 メグリビのベース処方は?

玄先生
玄先生
実は有名な漢方薬の組み合わせ!

命の母 メグリビには、以下の2つの漢方処方が組み合わされています。

  • 加味逍遙散(かみしょうようさん)
  • 四物湯(しもつとう)

中医学的には【補血+疏肝理気】の効果が期待され、「血を補って、気の巡りを整える」漢方と考えられます。

男性が飲んでもOK?婦人薬で有名な加味逍遥散について { "@context": "https://schema.org", "@type": "VideoObject", ...

【2つの処方の特徴】

  • 加味逍遙散: 疎肝健脾、和血調経、瀉火。イライラや不安感、のぼせ、肩こりなど、女性の情緒のゆらぎに対応
  • 四物湯: 補血調血。血虚の基本処方!血を補い、肌や髪の乾燥、冷え、月経トラブルに対応

この2つの処方を組み合わせることで、「気滞」や「肝火(イライラ長期化して)」をやわらげつつ、体に必要な血を補い、比較的長期で使いやすい処方設計となっています。

玄先生
玄先生
個人的には血虚が顕著な人の方が使いやすいと思います。
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命の母ホワイト・Aとの違いは?

製品名主な漢方処方特徴
命の母A13種類の生薬+ビタミン類更年期世代やイライラや便秘傾向にも対応。大黄を含み胃腸の弱い方はやや注意。
命の母ホワイト桂枝茯苓丸+当帰芍薬散+大黄、人参血の巡りが気になり、のぼせ、冷え、月経不順などに。
命の母メグリビ加味逍遙散+四物湯血虚気滞(血が足りず、気の巡りも悪い)の方に適していると考えられ。肌に栄養と潤いを与えながら、気持ちの落ち込みや不安感にもアプローチできる

命の母 メグリビは、大黄などの刺激性のある生薬が含まれておらず、比較的マイルドである点が特徴です。

どんな人に向いている?

以下のような傾向がある方に、命の母 メグリビは検討の価値がある処方です。

  • 年齢を重ねてから、心や体のリズムが乱れがち
  • 肌の乾燥やカサつきが気になる
  • 気分が沈みがちで、肩や首の緊張が抜けない
  • 女性特有のリズムに伴う不調が気になる
  • 便通のリズムが乱れがち(強い下剤は避けたい)

※体質や症状には個人差があります。医師・薬剤師にご相談のうえご使用ください。

血虚+気滞タイプ(血が足りず、気の巡りも悪い)の方に適していると考えられ、肌に栄養と潤いを与えながら、気持ちの落ち込みや不安感にもアプローチできる漢方薬です。

命の母メグリビには、強い下剤として知られる「大黄」は含まれていません。
配合されている「四物湯」は、補血作用のある代表的な処方として知られ、体にうるおいを与えながら、めぐりや体調のバランスを整える際に使われることがあります。

玄先生
玄先生
「強い下剤は避けたいけれど、日々のリズムが乱れがち」という方にも検討しやすい処方といえるでしょう。

注意したい点

  • 滋養性の高い生薬による胃腸への影響
  • 服用量やタイミングの調整
  • 皮膚トラブルのタイプに応じた使い分け

命の母メグリビは、比較的穏やかな処方設計ですが、四物湯に含まれる地黄や当帰などは滋養性が高く、人によっては胃もたれや軟便を感じることがあります。

そのような場合には、少量から始める、または食後に服用するなど、体調に応じた使い方が大切です。

また、皮膚の乾燥・かさつきが気になるタイプの湿疹や肌荒れには適していますが、赤み・熱感・化膿を伴うような皮膚症状(いわゆる湿熱タイプ)には合わないこともありますので、症状に応じて選びましょう。

玄先生
玄先生
体調や体質に合わせて調整しましょう!

まとめ

玄先生
玄先生
巡りと潤いを整える、新しい選択肢に!

命の母 メグリビは、「加味逍遙散」と「四物湯」をベースにした第2類医薬品。
補血と疏肝のバランスがとれた処方設計で、心身のゆらぎや肌の乾燥といった不調に幅広く対応します。

従来の命の母シリーズ(A・ホワイト)に比べて刺激が少なく、体力があまりない方や、肌・気分の不安定さが気になる方にも取り入れやすい設計です。

“巡らせて、潤す”漢方ケアを始めたい方にとって、有力な選択肢のひとつといえるでしょう。

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ABOUT ME
漢方薬剤師 玄
✅資格:国際中医師 | 薬剤師 |健康運動実践指導者 ✅漢方相談歴10年以上✅胃腸を中心とした漢方相談が特徴。✅健康や中医学の情報を『楽しく面白く』発信中。 お気に入りにするとあなたの生活の質がちょっぴり向上するかも!