休みすぎで体がだるい?連休明けの重だるさを防ぐ生活リズムと東洋医学の養生

みなさん、こんにちは!
漢方薬剤師の玄(@gen_kanpo)です。
お盆休みやゴールデンウィーク、年末年始などの長い連休。
仕事や学校から離れてゆっくり過ごせる時間は、疲れた心と体のエネルギーを「充電」するよい機会ですよね。
睡眠をしっかり取る。家でのんびりする。予定を入れずにゴロゴロする。
忙しい毎日を送っている人ほど、こうした休息は大切です。
しかし……
「充電しすぎ」には少し注意が必要です。
連休中にほとんど体を動かさず、食べて寝てを繰り返していると、「休んだはずなのに体が重い」「なんとなくやる気が出ない」と感じることがあります。
今回は、長い連休に起こりやすい「休みすぎによる重だるさ」と、休み明けを少し楽にするための養生について解説します。
- 連休中は家でゴロゴロしていることが多い
- 休み明けになると体が重く感じる
- 連休中は食べる量や飲む量が増えやすい
- 休み明けの仕事や学校がとても憂鬱
- 長期休暇で生活リズムが乱れやすい
長い連休は「充電」のチャンス


まず大前提として、休むことは悪いことではありません。
普段から仕事、家事、育児、勉強などで忙しくしている人にとって、長期休暇は心身の疲れを回復させる大切な時間です。
特に睡眠不足が続いている人や、疲労がたまっている人は、予定を詰め込みすぎずゆっくり過ごすことも必要でしょう。
スマートフォンやバッテリーに例えるなら、連休は「充電する時間」ね。
ただし、充電した後もずっと充電器につないだままではなく、ある程度回復したら少しずつ活動することも大切です。
「休む=ずっと動かない」ではありません。
休みすぎると、なぜ重だるく感じる?
休日だからといって、朝から晩までずっと横になっていると、普段より活動量が大きく減ります。
さらに長い連休では、起床時間や就寝時間が遅くなったり、食事の時間が不規則になったりすることもあります。
そこに外食、お酒、お菓子、夜更かしなどが重なれば、胃腸にも負担がかかります。
その結果、連休の後半になると、
- 体が重だるい
- 朝なかなか起きられない
- 食欲があまりない
- お腹が張る
- むくみやすい
- 頭がぼんやりする
- 何となくやる気が出ない
といった状態を感じることがあります。
「疲れているからもっと休もう」と思っていたら、実は休みすぎや生活リズムの乱れが重だるさにつながっていた、ということもあります。
東洋医学ではこう考える
では、東洋医学では「休みすぎ」をどのように考えるのでしょうか。
東洋医学には「久臥傷気」という考え方があります。
「久臥」とは、長い時間横になっていること。「傷気」は、気を損なうという意味です。
つまり、適度な休息は必要ですが、長時間横になり続けて活動量が極端に少なくなることも、体にとって負担になると考えます。
また、体を動かすことは、東洋医学でいう「気・血・津液」の巡りにも関係します。
気は体を動かすエネルギー、血は全身に栄養を届けるもの、津液は体を潤す正常な水分です。
ずっと座っている、横になっているなど活動量が少ない状態が続くと気が滞ったり、損ないます。東洋医学では気は血や津液を動かす源。気に不調が起こると「血・津液の巡りも滞りやすくなる」と考えます。
そこに暴飲暴食が加われば、胃腸に相当する「脾胃(≒胃腸)」にも負担がかかります。
「休んだはずなのに体が重い」という状態は、単純なエネルギー不足だけでなく、こうした「巡り」の問題が関係している場合もあるのです。
こんな「充電しすぎ」には注意


連休後半に次のような状態が増えていたら、少し体を動かすタイミングかもしれません。
- 起きてからも長時間ゴロゴロしている
- ほとんど外に出ていない
- 歩く時間が普段よりかなり少ない
- 食事や間食の量が増えている
- 夜更かし・朝寝坊が続いている
- 休んでいるのに体が重だるい
- 休み明けのことを考えると憂鬱になる
もちろん、疲労が強いときや体調が悪いときに、無理に運動する必要はありません。
「休みすぎはダメだから運動しなければ」と無理をするのは逆効果です。
大切なのは、自分の体調に合わせて「休む」と「動く」のバランスを取ることです。
休み明けに備える具体的な養生


散歩をする
まずおすすめなのが散歩です。
激しい運動をする必要はありません。近所を10~20分程度歩くだけでも十分です。
特におすすめなのが、朝から午前中の散歩です。
朝に日光を浴びることは体内時計を整えるきっかけとなり、休み中に乱れた睡眠・覚醒のリズムを戻すのにも役立ちます。
連休の後半は、朝起きたら外に出て、朝日を浴びながら少し歩いてみましょう。
体を適度に動かしながら生活リズムも通常モードへ戻していけるため、休み明けに向けた準備としておすすめです。
ストレッチや軽い筋トレをする
暑い日や雨の日など、外に出にくい場合は室内で体を動かしましょう。
ストレッチ、もも上げ、スクワットなど、自分が無理なくできる運動でOKです。
「運動する」というより、「少し体を巡らせる」くらいの感覚で十分です。
食事を通常モードに戻す
連休中は外食やお酒、お菓子などが増えやすくなります。
休み明けが近づいたら、食事量や時間も少しずつ普段の状態へ戻していきましょう。
食べすぎが続いて胃腸が疲れている場合は、おかゆ、スープ、うどんなど消化しやすい食事を取り入れるのもよいでしょう。
起床・就寝時間を戻す
休み明け前日に急に生活リズムを戻そうとしても、なかなかうまくいきません。
できれば連休の終盤から、起きる時間や寝る時間を普段の時間に近づけておきましょう。
休み最終日は「最後まで休み尽くす日」ではなく、「明日からの生活に体を慣らす日」と考えるのもおすすめです。
まとめ


長い連休は、疲れた心と体を回復させる大切な時間です。
ただし、ずっと動かずにゴロゴロしていると、かえって体の重だるさを感じることがあります。
- 長い連休は心と体を「充電」する大切な時間
- 休むこと自体は悪くない
- 活動量が極端に減ると重だるさにつながることがある
- 東洋医学では「久臥傷気」という考え方がある
- 気・血・津液を巡らせるためにも適度に体を動かす
- 散歩やストレッチなど軽い運動でOK
- 休み明けに向けて生活リズムも少しずつ戻す
休息は大切。でも、休みすぎて重だるくなってきたら、今度は少し体を動かすタイミングです。
「しっかり休む」と「軽く動く」。
このメリハリを意識して、憂鬱になりやすい休み明けを少しでも軽やかに迎えましょう。











