土不制水

土不制水(どふせいすい)】
五行学説における病理概念の一つで、本来土(脾)が水(腎)を制御するはずの関係が崩れ、水分代謝が滞る状態を指す。

〈原因〉

  • 脾虚(消化機能の低下)による水分代謝の乱れ
  • 冷たい飲食のとりすぎ、過労、湿気の影響
  • 腎の機能低下(腎陽虚)による水分保持の不調

〈主な症状〉

  • むくみ、下痢、腹部の張り
  • 痰の多い咳、体の重だるさ
  • 頻尿、夜間尿の増加(特に冬に悪化しやすい)

〈改善方法〉

  • 脾を補う食事(温かい食事、消化に良いもの)
  • 冷え対策・適度な運動で気血の巡りを促進
  • 水分の摂り方を工夫し、過剰な水分摂取を避ける
  • よく使う処方:六君子湯など

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