漢方薬剤師おすすめ！体質別・悩み別で選ぶ宅配健康食【ウェルネスダイニング比較】

年齢を重ねると、食事の悩みも変化していきますよね。
また、毎日の食事の管理（毎日同じでも飽きる、献立を考える手間、買い物の負担）は、意外と大きなストレスになります。

食事は毎日の健康を支える基本ですが、「自分に合った食事」を準備するのは簡単ではありません。

そこで今回は、管理栄養士監修の宅配健康食3種を、漢方薬剤師の視点から、体質別にご紹介します。

私は漢方薬を専門とする薬剤師ですが、モットーは「使える便利なものは使っていく！」。
必要があればサプリメントや宅配食もおすすめしています。

忙しい現代において「自分の時間」を生み出すことも大切な養生の一つ。

玄先生

無理せず健康を続ける工夫として、ぜひご活用ください。

① 噛む・飲み込む力が弱くなった方へ

▶ やわらかダイニング

• 歯ぐきでつぶせるやわらか食
• 見た目は普通食で、介護食感がなく気持ちが楽
• 管理栄養士が栄養バランスを調整
• やわらかさに応じて選べる3段階のコースあり
1. レベル1：厚焼き卵ほどのかたさ
2. レベル2：だし巻き卵ほどのかたさ
3. レベル3：スクランブルエッグほどのやわらかさ（ムース状）
• すべて冷凍で届き、レンジで温めるだけで完成
• 調理の負担が減り、毎日の食事を安心・美味しくサポート

💡 漢方の視点

「脾（ひ）は飲食物の消化吸収を司る臓腑です。
加齢や病後に脾の働きが弱まると、「脾気虚」となり、噛む・飲み込む力の低下につながります。

「脾」は全身のエネルギーを作る工場。
脾が弱ることで、活力そのものが落ちやすくなります。

お金をかけずにできる養生として有名なのが「よく噛む」こと。
ここに「消化しやすい食事」を組み合わせることで、脾への負担をぐっと減らせ、エネルギーを効率よく作れるようになります。

→ 「脾気虚」「気虚」「老化」による嚥下機能の衰えを感じる方に◎

玄先生

こんな方におすすめ！

• 高齢の親の食事に悩んでいる
• 食事中にむせることが増えた
• 硬いものが食べづらくなった

価格の目安

② 生活習慣病や食事制限のある方へ

▶ ウェルネスダイニング（制限食コース）

• 塩分・糖質・脂質・たんぱく質など、制限に応じた7つのコースから選べる
• 医師や管理栄養士の指導を受けている方向けに設計されたメニュー
• 冷凍で届くので、調理や栄養管理の負担を軽減できる
• 生活習慣病の予防や、数値が気になる方の健康管理に最適

制限食はご病気の方だけでなく、日頃から健康を意識してサプリメントを取り入れているような層にも人気があります。
健康志向の高まりとともに、こうした宅配健康食の需要は年々増加傾向にあり、高齢化社会を支えるサービスとしても注目されています。

💡 漢方の視点

「痰湿（たんしつ）」体質は、現代でいう「メタボ体質」に近く、肥満や糖尿病、高血圧につながりやすい傾向があります。

この痰湿をためやすい食生活が、いわゆる「肥甘厚味（ひかんこうみ）」。

脂っこくて甘い・味の濃い食事（＝肥甘厚味）は、脾（胃腸）に負担をかけ、水分代謝を低下させ、体内に「余分な水＝痰湿（たんしつ）」をためこみやすくなります。

さらに、塩分の多い食事（＝鹹味／かんみ）は、五臓でいう「腎」に深く関わるとされますが、とりすぎると「血を損ない、腎を傷める」といわれています。これが長引くと、むくみや高血圧、慢性疲労の原因にも。

→ 「痰湿体質」「水滞」「瘀血」が気になる方は、脂っこさ・甘さ・塩辛さを控えた、胃腸にやさしい薄味の食事がおすすめです。

玄先生

こんな方におすすめ！

• 血圧・血糖値が高めで、食事指導を受けている
• 塩分やカロリーを抑えたい
• 健康診断で生活習慣病リスクを指摘された

価格の目安

③ たんぱく質はしっかり、脂質は控えたい方へ

▶ たんぱく質が摂れる脂質調整食

• 高たんぱく・低脂質のバランス型食事
• 筋肉・体力の維持、フレイル（虚弱）予防に役立つ
• 管理栄養士監修・レンジで温めるだけの簡単調理

年齢とともに、「昔と比べて疲れやすくなった」「筋力の衰えを感じる」といった声はよく聞かれます。
また、食事量を減らすダイエットを続けた結果、体力まで落ちてしまったという人も少なくありません。

ウェルネスダイニングの「たんぱく質が摂れる脂質調整食」は、高たんぱく（30g以上）・低脂質（10g以下）※のバランス型の宅配健康食。
※十六穀ご飯（120g付き）の場合

たんぱく質をしっかり摂りつつ、脂質を抑えることで、筋肉を維持しながら太りにくい体づくりをサポートしてくれます。
「しっかり食べて、しっかり整える」が叶う設計です。

★この宅配食が選ばれる4つの理由

1. スパイスや仕込みにもこだわった美味しいメニュー
2. 管理栄養士監修で、栄養バランスの心配不要
3. レンジで温めるだけなので、手間いらず
4. 肉・魚をバランスよく使用し、飽きにくいラインナップ

「食事の準備が大変」「料理がマンネリ化している」そんな悩みにも寄り添う、便利で続けやすい宅配健康食です。

💡 研究と漢方の視点

現代では、糖質中心の「エンプティカロリー」な食生活が問題視されています。 オーストラリアの研究（Simpson & Raubenheimer, 2005）によれば、バッタに高タンパク質の餌を与えたところ早く満腹感に達し、糖質ばかりの餌では過剰に食べ続けたという報告があります。

さらに近年では、ヒトを対象とした研究でも、たんぱく質の割合が高い食事の方が満腹感を得やすく、食事全体のカロリー摂取が抑えられる傾向があることが示されています（例：Martens et al., 2013）。

つまり、高たんぱくな食事は満腹感を得やすく、食べ過ぎを防ぎやすいという示唆があります。

ただし、肉や魚は値段が高く、調理も手間がかかるという現実も…。
その点、宅配健康食はその弱点をしっかりカバーしてくれます。

💡 漢方の視点

「腎虚」や「血虚」体質の方は、筋力の低下や疲れやすさ、回復の遅さが目立ちやすい傾向にあります。

血の原料となるたんぱく質は、「気・血・精」を補う重要な素材。
とくに女性は月経やホルモンバランスの乱れで血を失いやすいため、意識的なたんぱく質補給が大切です。

ただし、高たんぱくな食事は消化に負担がかかることも。
脾気虚（＝消化力が弱い）タイプの方は、1回の量を控えめにして複数回に分けたり、よく噛んで食べるなど、消化にやさしい工夫を心がけましょう。

玄先生

こんな方におすすめ！

• 疲れやすく、筋力の衰えが気になる
• 脂質異常があるが、栄養はしっかり摂りたい
• フレイル（加齢による虚弱）を予防したい

価格の目安

④ 漢方薬剤師の視点から一言

食事は、薬よりもずっと長く体に関わっていく「養生の基本」です。
だからこそ、体質に合った内容を、無理なく続けることが大切です。

養生の柱は「食事・睡眠・適度な運動」。
ですが、食事に手間をかけすぎて睡眠や運動が犠牲になるのは本末転倒です。

何度でも言いますが、便利なものは使ってよいのです。
宅配食もそのひとつ。
ご自身やご家族の健康のために、上手に取り入れてみてください。

玄先生

楽をすることは悪いことじゃないですよ！

【まとめ・比較表】

玄先生

【最後に】
体調や年齢に合った食事は、生活の質そのものを底上げしてくれます。
最初から継続するのが不安な方も、まずは1食からお試ししてみるのもおすすめです。

〈引用・参考情報〉
Simpson SJ, Raubenheimer D. Obesity: The protein leverage hypothesis. Obes Rev. 2005;6(2):133-142.
（※人間対象ではなく昆虫での実験報告ですが、満腹感と栄養の質の関連性を示す事例として紹介）

Martens EA, Lemmens SG, Born JM, Westerterp-Plantenga MS.
“Protein leverage affects energy intake of high-protein diets in humans.” Am J Clin Nutr. 2013;97(1):86–93.
→ 高たんぱく食による摂取エネルギー抑制が示された臨床研究です。

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漢方薬剤師　玄

✅資格：国際中医師 | 薬剤師 |健康運動実践指導者 ✅漢方相談歴10年以上✅胃腸を中心とした漢方相談が特徴。✅健康や中医学の情報を『楽しく面白く』発信中。 お気に入りにするとあなたの生活の質がちょっぴり向上するかも！