最近は若い人でもメタボリックシンドロームなどが問題になってるんだから!
みなさん、こんにちは!
漢方薬剤師の玄(@gen_kanpo)です。
ダイエットっというと
- 体を細く見せたい
- モデルさんみたいになりたい
- 服をカッコよく着こなしたい
こんな理由で始める方も多いと思います。
もちろんこれは大事な理由です。
しかし、本当にダイエットが必要な人は『体重過多により健康を害している人』です。
今回はダイエットの勉強会に行った知識を生かして『体重増加によるリスク』について解説していこうかと思います。
- 最近太った
- 体重過多の期間が長い
- ダイエットのモチベーションが上がらない
肥満が起こす健康リスク
日本の三大疾病と呼ばれるのは「がん(悪性新生物)」「心疾患(急性心筋梗塞)」「脳卒中」で死因の約半分を占めます。
このほかにも糖尿病や肝機能障害など重大の病気にリスクファクターに必ず名前が出てくるのは『肥満』です。
中医学では肥満は主に瘀血(おけつ)、気滞、痰湿など気血水(津液)滞ることがの原因になります。
これらの『滞り』も当然ながら、軽重とわず病の原因になります。
健康を害するのは『内臓脂肪』
それでは体重を落とせば健康になるのでしょうか?
でも【体重過多=肥満】かというと必ずそうではないですね!
体につく脂肪(体脂肪)には
- 内臓脂肪
- 皮下脂肪
この2種類があります。
そのうち高血圧、糖尿病、心疾患などの病気の原因になりやすいのは『内臓脂肪』です。
内臓脂肪が増えると
- 血中の遊離脂肪酸が増え動脈硬化や高血圧のリスク↑↑
- インスリンの効きが悪くなり糖尿病のリスク↑↑
そのため、健康を目的としたダイエットの場合は『内臓脂肪を減らす』というのが大事になっていきます。
この体脂肪の簡単な見分け方として
- 内臓脂肪→お腹ポッコリ(男性に多い)
- 皮下脂肪→下半身太り(女性に多い)
っと言われています。
メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームって聞いたことありますよね?
『メタボ』不健康の称号として呼び名の高いメタボリックシンドローム。
これを日本とで表すと「内臓脂肪症候群」といいます。
ここでも、やはり内臓脂肪が関わってきます。
メタボリックシンドロームの判断基準は内臓脂肪の蓄積(腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上)に加えて、
- 高血圧
- 高血糖
- 脂質代謝異常
これの3つのうち2つ以上を合併している状態の事を言います。
現代ではこのメタボリックシンドロームが「がん(悪性新生物)」「心疾患(急性心筋梗塞)」「脳卒中」などのリスクファクターとして重要となってきています。
このメタボリックシンドロームの厄介なところは『自覚症状がない』ことです。
自分にはメタボリックシンドローム関係ない?
平成18年の厚生労働省の発表だとメタボリックシンドロームの該当者は約960万人、予備軍が約980万人、両方合わせると約1940万人と推定されています。
なんと、これは40~74歳の男性2人に1人、女性5人に1人にあたります。
誰しもがなる可能性があるメタボリックシンドローム!
健康診断の数値を見ないふりしていませんか??
内臓脂肪が多い&メタボリックシンドロームになったらどうしよう!
答えは簡単!
『ダイエットしようぜ!!』
進行度によっては薬物療法が必要ですが、軽度ならまずは運動療法と食事の改善から始めるのが一般的です。
『私には無理!!』
『効果あるの?』
こんな声が聞こえてきそうなのですね(笑)
でも大丈夫!ポジティブな事を書いておきます!
『内臓脂肪は皮下脂肪より運動で燃焼しやすい!!』というのがわかっています。
いきなりランニングとかは必要ありません。
- エスカレーターやエレベーターよりも階段を選ぶ
- 通勤に使う駅を一つ飛ばして歩く
- 休日にお散歩する
これもみんな立派な運動です!
まずはできることから始める。
そして続けることが大切です!
最近は仕事がデスクワークの人も多いと思います。
そのような方は『定期的に立つ』これからだってかまいませんよ!
もちろん食生活の見直しは必須です。
ウエイトとしては
食生活の改善>運動
食生活の改善で摂取エネルギーを減らし運動で消費エネルギーを増やしましょう!
ちなみに体重が落ちにくい人は体質に合った漢方薬を合わせると効果が上がることもありますよ!
まとめ
内臓脂肪が高い・メタボリックシンドロームは重大な病気なリスクになります。
『キレイになりたい!』
『カッコよくなりたい!』
これらも立派なダイエットの目的です。
でも本当にダイエットが必要な人は『体重過多により健康を害している人』です!
そしてダイエットは考えていても始まりません!
まずは行動に移すことが大事です。