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『食べるヘアケア 髪と心がうるおう薬膳のある暮らし』|毛髪診断士&国際中医薬膳師が教える内側からの美髪法

みなさん、こんにちは!
漢方薬剤師の玄(@gen_kanpo)です。

先日、東洋医学仲間(勝手にそう思っている)の てまり(@temariyakuzen) さんから、とても素敵な本をいただきました。
その名も『食べるヘアケア 髪と心がうるおう薬膳のある暮らし』。

発売直後から話題になり、著者SNSでの告知後には 4万PV を突破しているそうですよ。
「ジョブチューン」や「ホンマでっか!?TV」に出演している石川泰弘教授も推薦する注目の一冊です。

玄先生
玄先生
漢方相談を毎日行う私・玄が、この本を専門家の目線でレビューします。

てまりさんってどんな人?

どういう漢方?
玄先生
玄先生
まずは「てまりさん」のご紹介!

てまりさんは、東洋医学や薬膳の知識をもとに「髪の健康」について発信している方です。
InstagramやX(旧Twitter)など複数のSNSで、髪と体を内側から整えるための情報を幅広く届けています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
私もいつも発信を見て、勉強させていただいております。

てまりさんのX(Twitter)
てまりさんのInstagram

実は、てまりさん自身もかつて髪の悩みを抱えていたそうです。
IT企業で多忙な日々を送り、自炊はほぼゼロ。食事は仕事をしながら片手間に済ませる生活。
20代にして貧血・めまい・便秘・肌荒れ・アホ毛と、不調のデパート状態だったそうです。

そんな中、大病を患い、長期治療・脱毛・車椅子での生活を経験。
「自由に食べることができない」日々を通して、改めて「食べることは生きること」だと痛感したそうです。

そこから食について学び始め、最終的に出会ったのが薬膳。
自分の体質や季節に合わせた食事を取り入れることで体調を立て直し、その知識と経験を活かして多くの人へ情報を発信するようになりました。

玄先生
玄先生
その集大成が、この本ということですね。

著者・てまりさんの想い

てまりさんは、闘病による脱毛を経験。
そこから毛髪診断士・国際中医薬膳師などの資格を取得し、薬膳と毛髪科学を融合させた「食べるヘアケア」を発信してきました。

「髪を大切にすることは、自分を大切にすること」
この言葉は、彼女自身の経験に裏打ちされています。
だからこそ、ページをめくるたびに、その想いがまっすぐに届いてくる感じがします。

本書がおすすめの人

毎日のシャンプーやトリートメント、スタイリングはしているけれど、
「髪がまとまりにくい」「パサつく」「ボリュームが出ない」

「最近髪質の変化が気になる」「忙しくて髪にかける時間が取れない」

そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。

本書は、そんな方にぴったりの一冊です。

髪の悩みを「食事」や「生活習慣」という内側からのアプローチで解決する方法を提案しています。

本の内容と特徴

漢方薬剤師が教える中医学のポイント
  • 体質別の髪トラブルと原因(中医学的視点)
  • おすすめの食材と簡単レシピ → 季節や体調に合わせて取り入れやすい
  • 血流・気の巡りを促す生活習慣
  • 髪とうまく付き合うための心の整え方

特に印象的だったのは、「巡らす」という章です。

髪は専門家でも「補う」ことに意識が向きがちですが、 実は、血や気をきちんと「巡らせる」こともとても大切です。

季節が巡るように、体のめぐりも整えていく必要があります。

また、季節ごとの髪への養生法を取り入れている点も勉強になると思います。

読んで感じたこと

中医学や薬膳の本は数多くありますが、「髪」に特化した内容はあまり見かけません。

だからこそ、この本のように髪にしっかりスポットを当てた中医学のアプローチは、とても新鮮に感じました。

しかも不思議なのは、髪のためのケアが体全体の調子まで良くしてくれること。

胃腸をいたわる食事や質の良い睡眠が、髪のツヤや強さに直結する。
そんな中医学の視点が、この本ではわかりやすく解説されています。

玄先生
玄先生
実践するうちに、髪も体も、そして心まで自然と元気になっていく一冊です。

私は普段、漢方薬剤師として髪や肌の悩みを伺うことが多いのですが、この本は初心者でもすぐ実践できる具体性と専門知識の深さのバランスが絶妙です。

特に女性は血(けつ)の不足やホルモンの影響で腎の不調をきたしやすく、「髪の相談」は本当に多いです。
「髪は血の余り(血余)」という言葉の通り、外側からのケアだけでは限界があり、血を養い、内側から整えることが必要だと改めて感じました。

心と髪、両方を潤す視点

本書でも触れられていますが、中医学では、髪に深く関わる「血(けつ)」は、体を滋養し潤すだけでなく、精神活動を支える大切な源でもあります。

血が不足すると、髪に栄養が届かないだけでなく、不眠・不安感・情緒が不安定といった心の不調も起こりやすくなります。
特に、慢性的なストレスや睡眠不足は血を消耗し、髪にも悪影響を与えます。

この本が魅力的なのは、髪だけでなく心のケアにも配慮している点です。
髪と心は切り離せないという視点から、精神の安定と髪の健康を同時に整える方法が学べます。

玄先生
玄先生
てまりさんの優しい口調が心にすっと入り、無理なく受け入れられちゃいます。

ビジュアルと実用性も魅力

また、写真やイラストが豊富で、レシピページは眺めているだけで作りたくなる構成。
体質別のメニューやチェックシート、調味料の選び方など、すぐに役立つ情報も満載です。

薬膳初心者はもちろん、髪のケアを「自分を労わる時間」に変えたい方にもおすすめの一冊です。

まとめ

食べるヘアケア 髪と心がうるおう薬膳のある暮らし』は、
髪の悩みをきっかけに、心と体全体を見直すヒントをくれる本です。

この本のキーワードは「食べることは生きること」。

髪に対して外側からのケアだけでなく、内側からのケアを始めたい人、
忙しい日々の中でもできる髪と心のメンテナンス法を探している人にぴったり。

読後には、髪だけでなく自分自身も大切にしたくなる一冊です。

玄先生
玄先生
気になる方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
ABOUT ME
漢方薬剤師 玄
✅資格:国際中医師 | 薬剤師 |健康運動実践指導者 ✅漢方相談歴10年以上✅胃腸を中心とした漢方相談が特徴。✅健康や中医学の情報を『楽しく面白く』発信中。 お気に入りにするとあなたの生活の質がちょっぴり向上するかも!