漢方薬を食前に飲み忘れちゃった~。
ご飯食べちゃった!どうしよう~。
1回飛ばしたほうがいいのかな?
漢方薬は食前じゃないと効かないんじゃないの?
上記の様なやり取りは漢方薬局でよく目にする光景です。
今回は漢方薬の服用方法を解説していきます!
【食後】
食事の後30分位
【食前】
食事の前30分位
【食前】
食事と食事の間(食後2時間位)
例 朝食と昼食の間午前10時くらい
なんで食前?食間?
よく漢方薬の説明書きに食前、食間に服用って書いてありますよね!
その理由としては
- 漢方薬は食べ物の延長なので食前、食間の方が吸収が良いから
- 量が多いので食後(満腹)だと飲みにくい
- 食後だと吸収が良くなり過ぎてしまう成分があり副作用の危険があるため
と言われています!
今の漢方の現場でも諸説あり正直統一された答えは無いんだよ~
漢方薬は食後に飲むと効果が無いの?
そんなことはありません!
実際の現場で食前、食間に服用しなかったから効果が無かった患者さんは私の知る限りいません。
むしろ飲むタイミングを気にし過ぎて、1回分とばしてしまったり、2回分まとめて飲んでしまったりという事例があります。
この方がよっぽど効果が減ってしまったり、副作用が起きたりします。
むしろ漢方薬の種類や服用者の体調によっては食後の方が良い場合があります。
それは『胃腸が弱い人』
実は胃に負担がかかる漢方薬は意外と多いです!(地黄が入ったものなど)
その様な漢方薬を服用する場合、胃が弱い方は先に食べ物が入っていたほうが負担は軽減します!
胃がもたれると消化、吸収が低下し漢方薬の効き目も悪くなります。
ましてやどこかを治すために胃が悪くなったら本末転倒です。
もちろん空腹時に服用して問題無い方は大丈夫です。
特に睡眠系の漢方薬は寝る前がオススメ!(これに関しては色々説がある)
朝、胃酸過多がつらい人は夜の服用を寝る前に変更すると良い場合があります。
じゃあ西洋薬は何で食後?
西洋薬は食後に服用するイメージがありますよね。
西洋薬が食後に飲む理由としては
- 胃を荒らす
- 飲み忘れ防止
- 食後の方が吸収率が高い
などがあげられます!
ちなみに西洋薬でも食前に飲む薬もあります(特定の糖尿薬など)
漢方薬を飲み忘れたらどうするの?
飲み忘れの観点から見るとどうしても食前、食間は忘れてしまったり、忙しくて飲めなかったりするようです!
そのような時は気がついた時に服用すればOK!(胃腸に問題ないなら)
※ただ服用間隔が短くならない様に注意!
1日3回であれば3〜4時間は開けると良いと思います。
1日2回であれば8時間以上開けて服用するのが好ましいと思います!
まとめ
基本は処方したドクターや薬剤師が指示を出すと思います。
その指示通りに服用してください。
- 漢方薬は胃腸に問題ない人は食前、食間に服用する。
- 胃腸が弱い人は食直後に服用でもOK。
- 食前、食間に飲み忘れたら食後でOK。
- 飲み忘れたら気がついた時に服用。
- 睡眠系は寝る前がおすすめ。