漢方薬

妊婦さん必見!妊娠時に注意したい生薬27(+2)選(漢方薬)

青さん
青さん
妊娠中でも漢方薬なら安心よね!
玄先生
玄先生
青さん!それは違うよ!
注意しないといけない生薬(漢方薬)はあるんだよ!
青さん
青さん
え?そうなの??

漢方薬なら妊娠中でも安心!っと考えている人は多いようです。
(たまに医療従事者も・・・)
今回は妊娠中に注意したい漢方薬という内容で説明していくよ!

  • 大前提として基本的に妊娠中はおかかりの産婦人科の支持に従って下さい!
  • 今回紹介する漢方薬(生薬)も必要に応じて使用する事もあります!
玄先生
玄先生
知識として覚えておく!
程度でお考えくださいね!

原則禁忌

莪朮(紫ウコン)

「がじゅつ」と読みます。
強い作用の生薬。
気・血を共に「破」する生薬です。
胃腸の動かしを良くしたり、食滞を取り除きます。

破気破瘀、消積止痛。

恵命我神散(けいめいがしんさん)という胃腸薬に含まれます。

牛黄(ごおう) 麝香(じゃこう) 竜脳(りゅうのう)

開竅薬という意識障害や脳血管障害などに使う生薬です!

効き目が早い分元気を消耗しやすいので長期では服用しない生薬です。

どれも作用が強いので妊婦には注意が必要。
特に麝香は禁忌とされています。

玄先生
玄先生
個人的には牛黄、竜脳も妊娠中にあえて飲む必要はないと思っています。

【代表処方】 牛黄清心元

服用注意

麻黄

辛温解表薬の代表的生薬!
発散力が強いので風邪の初期等には必須級の生薬です!
未だに議論になる事も多い「妊娠中の葛根湯」で問題になっている生薬の1つ!
主成分がエフェドリンという成分で交感神経を刺激します!
エフェドリンはかつて「痩せ薬」と噂が立ちアメリカでサプリメントとして人気がでましたが、死亡例等も出ており現在はいくつかの国で販売が禁止になっています。
中薬の本には作用が強いとは書いていますが妊娠中に禁忌とまでは書いていません!

玄先生
玄先生
私の意見としては、妊娠中は避けるべき生薬だと思っています!
理由としては

  • 他の辛温解表薬で代用できる!
  • 発散力が強い!

やはり母体、胎児の事を考えるとあえて麻黄でなくても良いと考えます!

【代表処方】 葛根湯 麻黄湯 小青竜湯 五虎湯 

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桂皮(桂枝)

こちらも、葛根湯に入っています。

ハーブ名はシナモン。
本来は桂枝で作らないといけない漢方薬もほとんどは桂皮で作ってあります!

桂枝=先っぽの小枝  桂皮=皮

桂枝 辛温解表薬
桂皮 散寒薬

意味合いが違う生薬ですが日本では混同してしまっています!

  • 桂枝は妊婦には慎重に使用。
  • 桂皮は妊婦には更に慎重に。
玄先生
玄先生
個人的にもなるべく使用しない方が良いと考えています!

【代表処方】 葛根湯 麻黄湯 苓桂朮甘湯

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蝉退

蝉の抜け殻。
痒み止めに使います。
消風散に入っています。
妊娠中にあえて使う生薬では無いです。

【代表処方】 消風散

天花粉(カロコン)

清熱、止渇、清肺などの効能があります!
寒降の性質があるので妊婦には注意。

【代表処方】 柴胡桂枝乾姜湯

牡丹皮

清熱涼血、活血等の効能。
血液の流れを改善しつつ身体にを冷やす事の出来る便利な生薬です。
通経活血に働くので妊婦には適さないです。
基本的に活血薬は妊娠期に注意が必要!
婦人病の漢方薬によく使われているので注意が必要!

【代表処方】 加味逍遙散 桂枝茯苓丸

附子(トリカブト)

散寒薬の代表!
大辛、大熱、有毒。
日本では高圧加熱し減毒した加工附子を用いるので毒性はそこまで高くはありません。
それでも作用が強いのでなるべく妊婦には用いないことをオススメします!

【代表処方】 八味地黄丸、麻黄附子細辛湯、真武湯

乾姜

散寒薬。

中国の乾姜は日本では生姜!
中国の生姜は日本では生の生姜!(注意)
一応妊婦には注意と記載ありです。

玄先生
玄先生
個人的には桂皮、附子に比べれば問題ないレベルだと思っています!
ただ日本だと生姜=健康食材のイメージが強いので過剰摂取は注意!

【代表処方】 人参湯 小青竜湯

大黄

胃腸に負担ある生薬でも書きましたが、別名「将軍」と呼ばれる強い生薬!
攻下薬と呼ばれ便で熱邪や湿邪を取り除く薬!
妊婦には要注意ですが便秘が酷い場合のみ調節して使います!
その場合は必ず医師、薬剤師の指示に従う事!

【代表処方】 麻子仁丸 大黄牡丹皮湯 柴胡加竜骨牡蛎湯

芒硝

天然の硫酸ナトリウムや硫酸マグネシウム!
大黄同様、攻下薬!
普通妊娠中にあえて芒硝を使うことはありませんが下記の漢方薬を常用していた人は注意。

【代表処方】 大承気湯、桃核承気湯、調胃承気湯

番瀉葉(せんな)

「ばんしゃよう」と呼びます。攻下薬。

日本の漢方薬にはあまり入っていないです。
センナという民間薬の名前のほうが有名です。

蘆薈(アロエ)

「ろかい」と呼びます。番瀉葉同様日本の漢方には入っていないです。
攻下薬。

健康食品などに含まれる場合があるので注意。

車前子

清熱利水。止瀉。明目。という効能を持ちます。
なぜか妊婦に注意。

利水もそこまで強くないのに・・・冷やすから?
一応注意!

【代表処方】 牛車腎気丸

枳実

破気消積。化痰。
行気薬という気の流れを改善する生薬の中では強力な部類。
「破気」の名の通り気の詰まりを破壊する生薬。
柑橘系の「ダイダイ」を乾燥させたもの。
妊娠中には柑橘系の食べ過ぎも注意しましょう。

【代表処方】 四逆散 大承気湯

厚朴

行気化湿。下気降逆。
胃の気の逆流や下腹部の張りなどに使います。
生薬の性質が下向きなので妊婦には注意。
つわりの代表処方半夏厚朴湯に入っているので過量に服用しなければ大丈夫かと思います

【代表処方】 半夏厚朴湯 平胃散

延胡索

活血行気。止痛。
瘀血による痛みに対しての要薬。
血液の流れを改善する生薬は基本的には注意!

【代表処方】 安中散、折衝飲

姜黄(ウコン)

「きょうおう」と読みます。
春ウコン。

皆さんのイメージとかけ離れるかもしれませんが姜黄は破気破瘀という性質です。
禁忌の莪朮と同様、気、血の流れを改善する生薬ではかなり強力。
日本の漢方薬にはあまり入っていませんが。
一般薬、健康食品に含まれることがあるので注意!!

牛膝

活血、補肝腎、利水、強筋骨。
関節痛、痺れに使用される事が多い生薬。
そこまで強い作用はありませんが注意。

【代表処方】 疎経活血湯 牛車腎気丸

桃仁

桃の種。
破瘀行血、潤腸通便。
血液の流れを改善する生薬の中で強力な部類。

破瘀行血+通便作用があるので妊婦には注意。

【代表処方】 大黄牡丹皮湯 桂枝茯苓丸

紅花

ベニバナ。
活血、止痛作用。
活血作用があるので妊婦は注意。

【代表処方】 生薬製剤二号方 還元顆粒 折衝飲

海馬

助陽、調気活血。
タツノオトシゴの内臓を除去したもの。
助陽作用が強く不妊治療でよく使います。
中薬の教科書には妊婦注意の記載があり。
陰虚の妊婦には要注意。

【代表処方】 海馬補腎丸

亀板

クサガメの腹甲。

滋陰潜陽、益腎強骨、固経止崩。
不妊に治療によく使います。
陰虚の生薬としてはしっかりした効能。
上に上がった火を下潜する作用なので陰虚ではない妊婦には注意。

【代表処方】 星火亀鹿仙 亀鹿二仙丸

鼈甲

スッポンの背甲、腹甲

滋陰潜陽、軟堅散結、破瘀通経。

こちらも不妊治療で使用する生薬です。
通経散結の作用が強めなので妊婦には禁忌という記載があります。
実際の現場では亀板、鼈甲は不妊治療の現場では常用します。
特に卵胞が取れない、子宮内膜が薄いなどには効き目があります。

不要な人が使用すると害があると考えておいてください。

【代表処方】 星火亀鹿仙 亀鹿二仙丸

蒺䔧子

平降肝陽、疏肝解鬱、止痒、行気活血。

主に痒み止めとして使います。
下向きの生薬かつ行気活血に働くので妊婦には注意が必要!

【代表処方】 当帰飲子

半夏

燥湿化痰、降逆止嘔、散結

有毒の生薬です。
日本にでまわっている半夏は加工されているので毒性は減弱しています!

生姜と一緒に煎じると更に毒性が下がります!
燥性が強く下向きの生薬なので妊婦には注意が必要!
資料によっては問題無いと書いてありますが一応注意!

つわりの漢方薬に含まれています。
【代表処方】 小半夏加茯苓湯 半夏厚朴湯 半夏瀉心湯 六君子湯 小青竜湯

 

つわりの代表処方!

薏苡仁

清利湿熱 排膿消腫 健脾止 去湿除痺

美肌、イボ取り、肌荒れで有名な生薬です!

女性で摂取している人は多いはず!

中薬の教科書には妊婦への記載はないのですが子宮を収縮させる作用がある!
という資料もあるので極力避けるべき生薬です!

【代表処方】 薏苡仁湯 麻杏薏甘湯 参苓白朮散

まとめ

【禁忌】

巴豆・牽牛子・大戟・斑猫・商陸・麝香・三稜・莪朮・水蛭(ひる)・虻虫(あぶ) 䗪虫(ごきぶり)等

麝香、莪朮は注意!
その他の絶対禁忌の生薬は一般の漢方薬には入ってこないですが確認しておきましょう。

その他の生薬でも慎重に使わなくてはいけない物が多くあります。
特に作用の強い

  • 活血薬
  • 通便薬
  • 解表薬
  • 燥湿薬

は避けるよう様にしましょう!

青さん
青さん
漢方薬でも妊娠中は慎重にならなればならないのね!
玄先生
玄先生
妊娠中はとてもデリケートな時期です。
漢方“薬”です!薬ですよ!自己判断で服用しないようにしましょうね!

他の医薬品、漢方薬を服用するときは必ず担当医師に相談しましょうね。

ABOUT ME
漢方薬剤師 玄
漢方薬剤師 玄
✅資格:国際中医師 | 薬剤師 | ✅漢方相談歴10年以上✅胃腸重視の診断が特徴。✅健康や中医学の情報を『楽しく面白く』発信中。 お気に入りにするとあなたの生活の質がちょっぴり向上するかも!