生薬 か行

冷え性、生理痛の女性には乾燥品がオススメ!【生姜(乾姜)】の効能効果 

朱ちゃん
朱ちゃん
生姜大好き~ポカポカになる~☆
玄先生
玄先生
そうだね!冷え症や生理痛の強い女性には特におススメだよ!
でもたくさん摂取すれば良いわけじゃないからね!
黄老師
黄老師
中国と日本では呼び名が違うから注意すんじゃぞ~
玄先生
玄先生
そうでした!その説明もするね!

今回は健康食材でおなじみの生姜(乾姜)について解説していきます。
少しややこしい部分があるのでよく読んでね!

生姜は漢方でどのように使われるか?


漢方で生姜(しょうが)の使い方はいくつかあります。

  • 漢方で使う生姜(しょうが)は『生』『乾燥品』『蒸して乾燥』の三種類
  • 生は発散力が高いので風邪などに向いている
  • 乾燥品は体の内側を温める作用が強い
  • 蒸して乾燥したものは胃腸に優しい
玄先生
玄先生
ざっとまとめるこんな感じそれぞれ解説していきます。

生姜(しょうきょう)

ショウガ科ショウガの新鮮な根茎
〈性味〉辛 微温

〈帰経〉肺・脾・胃

朱ちゃん
朱ちゃん
生の生姜のことね~☆

主な効能効果

散寒解表

発汗することで寒さを散らす

温胃止嘔

胃を温め吐き気を止める
制吐薬の聖薬」と言われています!

化痰行水

体の中の不要な水、ベタベタした水(痰)を取り除く

解毒

魚蟹の中毒に
半夏や天南星といった有毒な生薬の毒を緩和する

体を温めるので熱で悪化する咳、皮膚炎などには注意

乾姜(かんきょう)

ショウガ科ショウガの根茎を乾燥したもの
〈性味〉大辛 大熱

〈帰経〉心・肺・脾・胃

朱ちゃん
朱ちゃん
こっちは乾燥したショウガの事だね~☆

主な効能効果

温中散寒

胃腸を温め寒邪を散らす。

冷えからくる下痢、胃痛などに

回陽通脈

体から陽が抜けて生命の危機の状態に。

四肢の冷え、ショック症状に

温肺化痰・化飲

肺が冷え溜まった水を去る。

希薄な痰、鼻水に

  • 大辛、大熱なので火照りのあったり乾燥傾向の人には使用しない。
  • 妊婦には注意が必要。

ややこしいポイント

生姜は漢方薬で『生姜(しょうきょう)』『乾姜(かんきょう)』と加工によって別の名前で呼ばれます。
ところがこの名前は日本と中国で別の呼び方をしています!

  • 日本の「生姜(しょうきょう)」は乾燥したもの
    ←中国の乾姜
  • 日本の「乾姜(かんきょう)」蒸してから乾燥している
    ←中国には該当品がない
  • 中国の「生姜」は生の新鮮なひね生姜
    ←日本には生薬として該当品がない

本来「生姜(しょうきょう)」は「生の生姜(しょうが)」!
発散力が高く、止嘔作用があります。
葛根湯や小半夏加茯苓湯などは「生の生姜」で作るべき処方です!

玄先生
玄先生
実際エキス顆粒の葛根湯をお湯で溶かし、すりおろした生姜を加えると発汗力が強まって効果が上がります!

日本の「乾姜」は蒸してから乾燥しているので味がマイルドで効能も緩やかなイメージです。
胃腸の弱い日本人には向いているのかもしれません。

健康食材としての生姜(しょうが)

生姜の栄養成分

ジンゲロール

新鮮な生姜の辛味成分です。

  • 加熱すると→ショウガオール、シンゲロンに変化する
  • 免疫細胞の活性化
  • 殺菌作用
  • 胆汁分泌促進
  • 抗炎症作用
  • 吐き気を抑える

お寿司屋さんにある『ガリ』や刺身についてくる『おろしショウガ』は殺菌作用を期待して置いてあります。

玄先生
玄先生
チューブの生姜は簡単だけど添加物が多め、ジンゲロールも少ない!
なるべく生の生姜をすりおろして使おうね!
酸化しやすいから食べる直前にすりおろそう!

ショウガオール

乾燥、加熱処理で生成される成分です。

  • 身体を温める作用が強い
  • 殺菌作用
  • 鎮痛作用
  • 胃腸の消化・吸収を高める
  • 痛みの原因となるプロスタグランジンの生成を抑制する。
玄先生
玄先生
中医学と同じだね!
体を温める作用は乾燥、熱処理させたほうが良いね!

ジンゲロン

こちらも乾燥、熱処理した後の生姜に含まれる成分です。

  • 血行促進
  • 血圧安定
  • 新陳代謝向上
  • 脂肪燃焼
玄先生
玄先生
脂肪代謝や新陳代謝向上はダイエットに最適だね!
朱ちゃん
朱ちゃん
ちょっと乾燥ショウガ買ってくる☆

生姜の有効成分は皮の近くにたくさん含まれています!
なるべく皮をむかずに調理すると効果的です!
中薬的にも生姜の皮は
「生姜皮」といって立派な生薬!
利水に優れているので浮腫みの方にはおすすめです!

一日の摂取量

大体5~10g位が目安だと言われています。
ただ、ほてり易い、乾燥しやすい等の「陰虚体質」の人は量を減らしましょう。
生薬の「乾姜」でも5gを超えることは極稀です。
過剰に摂取すれば効果が上がるわけではありません!
注意しましょう!

まとめ

健康食材として人気の生姜(しょうが)
中医学的には生姜(しょうきょう)乾姜(かんきょう)で使い方、効能が違います。
適切に使用できると良いですね。

  • 生の生姜には発散作用、止嘔作用がある
  • 乾燥した生姜(蒸したものを含める)には温める作用が強い
  • 生姜、乾姜ともに温める作用があるので陰虚体質の人には注意する
  • 痛みを取り去る効果があるので生理痛、胃痛のある人にはおすすめ(乾姜)
  • 乾姜は妊婦には注意
  • なるべく皮をむかないで使用する
  • 体に良くても食べ過ぎに注意
朱ちゃん
朱ちゃん
生姜(しょうが)って加工で効能が変わるんだね~☆
いくら健康に良くても取り過ぎ注意だね☆
玄先生
玄先生
乾姜は大辛、大熱ですが無毒(附子は有毒)で使いやすい生薬です。
食事などにうまく取り入れていきましょう。
また日本と中国で呼び名が違うので注意しよう!



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漢方薬剤師 玄
漢方薬剤師 玄
✅資格:国際中医師 | 薬剤師 | ✅漢方相談歴10年以上✅胃腸重視の診断が特徴。✅健康や中医学の情報を『楽しく面白く』発信中。 お気に入りにするとあなたの生活の質がちょっぴり向上するかも!