漢方薬

【症状別】板藍根(ばんらんこん)の応用した組み合わせ方。

黄老師
黄老師
板藍根が今年も大活躍じゃな!
玄先生
玄先生
冬には本当に便利な生薬ですからね!

冬に大活躍の清熱解毒薬『板藍根(ばんらんこん)』単独でも効果バッチリですが他の漢方薬と組み合わせると更に効果がupします!

そこで今回は板藍根の応用例、他の漢方薬との組み合わせ例をご紹介していきます!

板藍根を組み合わせるメリット

板藍根を他の漢方薬と組み合わせるには次の様なメリットがあると考えられます。

  1. 相反する症状に対応できる
  2. 効果アップが期待できる
  3. 生薬の量を抑えることができる
  4. 甘草のリスクを避ける
黄老師
黄老師
メリットいっぱいじゃな!

①相反する症状に対応できる

例えば悪寒が強い風邪には『葛根湯』が有効です!
ですが

  • のどの痛み
  • 高熱
  • 黄色い痰

この様な症状には効きません!

黄老師
黄老師
この様な症状は熱邪と考えられておる!
葛根湯は『風寒邪』の処方じゃから効かないのじゃな!

熱邪が原因の症状を改善するには板藍根の様な『清熱薬』必要になるのです。
そのため板藍根を足すと相反する葛根湯の弱点を補うことができるのです。

玄先生
玄先生
悪寒が強い!でもちょっと喉が痛い!
こんな時に最適だよ!

②効果アップが期待できる

板藍根を合わせる事で『清熱解毒』の効果をアップする事が期待出来ます!

例えば清熱薬の代表薬『銀翹散』に板藍根を足すことで

  • のどの痛み
  • 発熱
  • 黄色い痰

この様な症状を去る作用を強化できます!

玄先生
玄先生
銀翹散などでスッキリ治らない時などに追加すると効果アップが期待できるよ!

③生薬の量を抑えることができる

これは①②の場合の追加メリット!
漢方薬は基本的に構成する生薬の数が

多い→効き目がマイルド
少ない→効き目シャープ

そのため例えば
【寒気が強く少し喉が痛い】
こんな症状に

葛根湯+銀翹散

っとしてしまうと構成する生薬の数が17種類!
効き目がマイルドになり互いの良さを消しあってしまいます。

それを
葛根湯+板藍根

っとすると8種類に抑えることができます。

玄先生
玄先生
解毒薬をピンポイントで入れたいときにとても重宝するよ!!

④甘草のリスクを避ける

③のメリットと同じような意味です。
漢方薬で注意すべき副作用に『偽アルドステロン症』というものがあります。
これは生薬の『甘草』を取り過ぎると発症すると言われています。
ただこの『甘草』は漢方薬の約7割近くに配合されている生薬。

そのため漢方薬を何種類も服用している人に起こりやすい副作用なのです。

板藍根だけなら当然『甘草』は含まれない為、漢方薬を常に飲んでいる状態で『清熱解毒薬』の漢方を服用したい時にとても便利です。

玄先生
玄先生
甘草は色々な漢方薬に含まれるので注意しようね!
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インフルエンザ(風邪でも同じ)への応用

治療でも予防でも効果があると私は考えています。

予防

予防の場合は

  • お茶にしてこまめに服用
  • 粉タイプは1日2~3回服用
  • トローチタイプを舐める

これで良いと思います。

黄老師
黄老師
当然だが『手洗い』『うがい』は必須じゃよ!

治療

インフルエンザだからこの漢方薬というものは存在しません。
症状によって使い分けます。

麻黄湯

悪寒が強く咳も強い場合に有効です。

体を温めることで汗をかき寒さの邪気を追っ払う処方です。

黄老師
黄老師
むしろこの『悪寒』『咳』という症状がなければ使ってはならん処方じゃな!

強い寒気を麻黄湯の強力な発散作用で散らし抗炎症、抗ウイルス作用を板藍根で補います!

このダブル作用で個人的には単独で麻黄湯を使うよりも効果があると感じています。

玄先生
玄先生
麻黄湯は杏仁が入っているから咳に有効だよ!
黄老師
黄老師
決してインフルエンザ=麻黄湯じゃないぞい!!

葛根湯

寒気が強く『頭痛があり』『咳がない』時に有効です。

発散させて体を温める処方。
基本は麻黄湯と同じで板藍根を加えることで抗炎症、抗ウイルス作用を追加することができます。

麻黄湯との違いは

麻黄湯→杏仁→咳に有効
葛根湯→葛根→頭痛(後頭部)に有効

上手に使い分けましょう!

また葛根湯には手に入りやすいというメリットもあります。
板藍根と常備しておくと風邪やインフルエンザの症状に対して臨機応変に対応することができます。

玄先生
玄先生
  • 汗が出る
  • 寒気が強くない
  • 体が疲れている

この場合は『桂枝湯』にしよう!!

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柴葛解肌湯(さいかつげきとう)

高熱、熱感の強いインフルエンザ(風邪)には柴葛解肌湯が有効です。

  • 悪寒
  • 高熱
  • 頭痛
  • 全身倦怠感
  • 胃腸障害

インフルエンザの為の様な処方になっています。

柴葛解肌湯は清熱薬と寒気を去る生薬がしっかりと入った処方です。

そのため体表面を発散で温め体内の熱を去ることができます!

この処方に板藍根を追加することで清熱作用を強化することができます。

玄先生
玄先生
特にのどの痛みが強い人には追加することをオススメするよ!
黄老師
黄老師
手に入らない場合が銀翹散でもよいぞ!
・・・こっちも手に入りにくくなってるがな。
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竹筎温胆湯(ちくじょうんたんとう)

インフルエンザ(風邪)の回復期に有効な処方です。

症状が改善してきたが

  • 咳や痰の残る
  • 胃腸の調子がイマイチ
  • 何だかスッキリしない

こんな時に有効です!

板藍根を足すことで解毒作用を追加出来るため症状の緩和に効果的です!

のどの痛みの応用

板藍根の単独でも十分効果がありますが、組み合わせると更に効果的です。

駆風解毒湯(くふうげどくとう)

のどの痛みに腫れに特化した処方です。
板藍根を追加することでより抗炎症作用がアップします。

板藍根と同様、うがいみたいに薬液が患部につくように服用するのがオススメです。

玄先生
玄先生
高熱など体全体の熱感が強い場合は銀翹散でもOKだよ!

胃腸炎の応用


抗ウイルス作用があると言われている板藍根は胃腸炎にも有効です。
ただ単独で使うよりも胃腸の漢方薬と組み合わせると更に効果的です。

藿香正気散

食中毒や胃腸炎に有効な漢方薬です。
胃腸の余分な水分を発散させ調える作用があります。

単独でも胃腸炎に対応できますが板藍根を組み合わせると解毒作用が強化され更に効果的です。

玄先生
玄先生
冷えが強い場合は柴胡桂枝湯でもOKだよ。

まとめ

他の清熱解毒薬に比べて単体で追加できるので組み合わせる処方に影響しにくいです。
とても使いやすい生薬です。

板藍根を組み合わせるメリットと組み合わせ例は

【メリット】

  1. 相反する症状に対応できる
  2. 効果アップが期待できる
  3. 生薬の量を抑えることができる
  4. 甘草のリスクを避ける

☆組み合わせ例

【インフルエンザ(風邪)】

  • 麻黄湯(寒気+咳)
  • 葛根湯(寒気+頭痛)
  • 柴葛解肌湯(寒気+高熱)
  • 銀翹散(高熱+のどの痛み)
  • 竹筎温胆湯(回復期)

【のどの痛み】

  • 駆風解毒湯

【胃腸炎】

  • 藿香正気散
玄先生
玄先生
単独の解毒薬というのはとても使いやすいですね!
黄老師
黄老師
そうじゃな!
他にも皮膚炎で解毒薬を増やしたいときなんかにも有効じゃな!
玄先生
玄先生
一般の方は『のどの痛み』『高熱』などの症状があれば今飲んでいる漢方薬に追加してみると良いよ!!
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漢方薬剤師 玄
漢方薬剤師 玄
✅資格:国際中医師 | 薬剤師 | ✅漢方相談歴10年以上✅胃腸重視の診断が特徴。✅健康や中医学の情報を『楽しく面白く』発信中。 お気に入りにするとあなたの生活の質がちょっぴり向上するかも!